社交不安障害とは

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人と会話したり、食事をする事など、人前で何かして注目を浴びるかもしれない社会的状況への強い不安感と、その状況を避けようとする回避症状が特徴です。
周りの人の視線や他人に悪く評価されることへの恐怖感が背景にあります。

正常な範囲内の社交不安と、治療が必要となる社交不安障害の間に明確な境界線はありません。正常範囲と考えられる社交不安、いわゆる性格的な内気では、例えば知り合いがいないパーティーに出かける時に不安を感じるなどの症状が起こりますが、特に治療は必要ありません。

しかし、社交が避けられない状況に対する不安感や症状が苦痛を感じるほどであり、生活に支障が出ている場合は、社交不安障害と診断されます。

社交不安障害の原因

現在のところまだはっきり解明されていませんが、
・脳の神経伝達物質である「セロトニン」や「ドーパミン」などのバランスが崩れる
・脳内で危険を察知する役割を持つ「偏桃体」が過剰に活動してしまう

というようなことが関係していると考えられています。そのほか、生育環境や過去のトラウマ、ストレスなどが大きく影響するという説や、性格的な原因・遺伝的な要因も関係しているという説もあります。

 社会不安障害は、若年(だいたい23歳頃まで)に発症することが多いようです。家族以外の人との人間関係が作られていく中で、他者から自分がどう見られているか、という自意識が形成されるためだと考えられます。他者から拒絶された体験は強いストレスとなり、社交不安障害のきっかけになります。社交不安障害の人は、おとなしく、恥ずかしがり屋、内気、他人に関心がなさそう等と思われる場合が多いようです。

社交不安障害の症状

社交不安障害の主な症状

・人前で話す際(赤面・顔面痙攣・頭が真っ白、手足の震え)など
・周りの視線が怖い
・「私は周りからどう思われてるんだろう」という恐怖

・「皆の前で恥をかいたらどうしよう」という予期不安
・「自分が情けない」という実際の批判をはるかに超えた自己否定感
・そのような事から会話がぎこちなくなる

不安を感じる状況として

・公の場で発言をするとき(自己紹介など)
・人前で電話をかける、受けるとき
・人前で飲食するとき
・行動している様子を見られるとき
・権威のある立場の人に会うとき
・公の場でトイレに行くことを見られる状況のとき

実際の思い

友人を作りたい
人の輪に入りたい
交流に参加したい
・みんなみたいに楽しく会話をして笑いたい
・興味があるから聞きたい
・自分のことを話したい

という気持ちを持っていることも多いものの、不安症状のために自分を閉ざしてしまい、踏み出すことが困難になります。
生活の多くの場面で不安感が起こるため、学業や仕事に障害となることもあります。社会生活に支障を来している場合は、病気として治療することが必要になります。

治療方法について

薬物治療

処方されるものとして、以下のものが挙げられます。 
①交感神経の活性化を抑えるもの頓服
 →緊張する場面の前に使用することで、身体反応を抑えることができる。

②偏桃体の活性化を抑えるもの頓服
 →不安感そのものを抑えることができる。

セロトニンを高めて、偏桃体の活性を抑えるもの(根治的な治療)長期

※①②の場合、即効性はあるが、長期化している症状には効果が不十分な場合があるそうです。
※③の場合、時間はかかるが、根治的な治療ができる。

<交感神経が活性すると>
鼓動が早くなったり、赤面したり、手が震えたりする。

<偏桃体が活性すると>
恐怖や不安を感じる。些細なストレスに対しても過敏に反応してしまう。

<セロトニンが増えると>
心と身体を安定させ、幸せを感じやすくする。
ポジティブな気持ちが沸き上がり活動的になる
・アンチエイジングや直観力を高める。


このように、セロトニンはとても重要な働きかけをしてくれます。
以下の内容は、自宅でも意識して取り組むことができるのでぜひ試してみてください。

・セロトニンを増やすのに効果的な成分が含まれる食べ物を摂取する
・腸内環境を整える
・朝に日光浴をする

認知行動療法

①思考記録をつける
→どんな時にどんな風に感じたか等、自分の考え方の癖を知る。

②他の人が同じ立場にいたらどうアドバイスするか
→どうしようもない事柄で自分を責めていないか気づく。

③これまでにどのように考えたら楽になったかを振り返ってみる
        ⇩
誤った固定観念を修正し、自意識が過剰な状態を解消して、適応的な行動パターンを獲得していく。

まとめ

 社交不安障害の方は、不安が事実に基づいた合理的なものではないことが分かっていても、不安感を抑えることができません。不安を伴う活動は完全に避けられているか、または強い恐怖に耐えながら行われているので本当に辛いものです。

その理由も他者に良い印象を与えなくてはいけない、という固定観念を持つ場合が多く、
自分を実際以上にネガティブに評価してしまいます。

この自分の考え方のクセに気づき、自意識が過剰な状態を解消して適応的な行動を獲得していくことが大切です。

気持ちの面を変えていくには、セロトニンの分泌を増やしてあげることが
とても効果的であると思っています。

それと、社交不安障害によって仕事の面での不安だったり、将来的な不安も感じられてる方も少なくないと思います。

治療をすることだけ考えるよりも、
私は以下のような考え方を持ち、行動することによって、精神の安定や将来の不安を取り除き、希望が持つことができました。こちらもぜひ参考にして見てください。

・自分でパソコンで稼ぐ為の勉強(仕事に対する将来の不安を解消)
・自分が楽しめる事をする(1人、家族、本当に気楽でいられる友達と)

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